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NWF世界ヘビー級王座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

NWF世界ヘビー級王座は、NWFおよび新日本プロレスの管理下で運営されていた王座。

歴史

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1970年ニューヨーク州バッファローおよびオハイオ州クリーブランドを拠点としていたNWFのフラッグシップタイトルとして創設された。王座戦は主にアップステート・ニューヨークカナダを含む五大湖エリアで展開されていたが、王者のジョニー・パワーズ新日本プロレスに招聘され日本のサーキットに参加。パワーズは最終的に1973年のアントニオ猪木戦でタイトルを失い、王座は新日本の管理下となる。

猪木はタイガー・ジェット・シンアーニー・ラッドルー・テーズアンドレ・ザ・ジャイアントスタン・ハンセンペドロ・モラレスジャック・ブリスコダスティ・ローデスなどと防衛戦を展開して王座に注目を集め、全日本プロレスPWFヘビー級王座国際プロレスIWA世界ヘビー級王座に対抗する新日本の看板王座とすると共に、1981年のタイトル封印まで終始タイトル戦線の中心に位置するレスラーとなった。1973年から1981年の間に猪木は4度NWFヘビー級王者として戴冠して、約6ヶ月王座を失っていた時機を除いて王者に居続けた。猪木の4度目の戴冠は、1981年4月17日のハンセンとの防衛戦が無効試合での終了後、王座を保持するという決定によるものであった。その後、猪木は再戦でハンセンを破り、4月23日に王座を取り戻したが、1981年に提唱されたIWGP構想により、試合直後に封印[1]

その後、新日本のストーリー展開の一環として、2002年8月にNWFヘビー級王座が復活。総合格闘技もこなす藤田和之が、IWGPヘビー級王座に対抗する新しい王座としてNWFヘビー級王座決定トーナメントを開催。トーナメント参加者は藤田、高山善廣高阪剛安田忠夫など、総合格闘技のバックグラウンドを持つレスラーであることが発表された。高山は2003年1月4日にトーナメント決勝で高阪を膝蹴りで破り、20年以上ぶりにチャンピオンに君臨。その後、王者となった高山から1年後に中邑真輔がNWF王座を奪い、NWF王座とIWGP王座のタイトルを統一。中邑は2004年1月5日にNWFヘビー級王座を返上することを正式に決定して、その歴史の中で2度目の封印が発表された[2]

歴代王者

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第1期

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歴代 選手 戴冠回数 防衛回数 獲得日付 獲得場所
(対戦相手・その他)
初代 ジョニー・パワーズ 1 不明 1970年 カリフォルニア州ロサンゼルス
王座決定戦でフレッド・ブラッシーを破ったと発表されて戴冠[2]
創設当初の王座名はNWF世界ヘビー級王座
第2代 ワルドー・フォン・エリック 1 不明 1971年11月20日 オハイオ州クリーブランド
第3代 ドミニク・デヌーチ 1 不明 1971年12月8日 ニューヨーク州バッファロー
第4代 ワルドー・フォン・エリック 2 不明 1972年1月5日 ニューヨーク州バッファロー
第5代 アーニー・ラッド 1 不明 1972年6月9日 オハイオ州クリーブランド
第6代 アブドーラ・ザ・ブッチャー 1 不明 1972年6月24日 オハイオ州アクロン
第7代 ビクター・リベラ 1 不明 1972年9月 不明
第8代 アブドーラ・ザ・ブッチャー 2 不明 1972年10月 不明
第9代 ジョニー・バレンタイン 1 不明 1972年10月19日 オハイオ州クリーブランド
1973年1月剥奪
第10代 ジャック・ルージョー 1 不明 1973年1月24日 ニューヨーク州バッファロー
ワルドー・フォン・エリック
第11代 ジョニー・バレンタイン 2 不明 1973年8月 不明
第12代 ジョニー・パワーズ 2 不明 1973年10月 不明
第13代 アントニオ猪木 1 9 1973年12月10日 東京体育館
1975年2月12日にタイガー・ジェット・シンとの防衛戦を拒否したため返上
第14代 タイガー・ジェット・シン 1 2 1975年3月13日 広島県立体育館
アントニオ猪木
第15代 アントニオ猪木 2 27 1975年6月26日 蔵前国技館
1976年8月7日にNWA総会で王座名から「世界」が外されてNWFヘビー級王座になる。
第16代 スタン・ハンセン 1 0 1980年2月8日 東京体育館
第17代 アントニオ猪木 3 8 1980年4月3日 蔵前国技館
1981年4月17日にスタン・ハンセンとの防衛戦がノーコンテストのため王座預かり
第18代 アントニオ猪木 4 0 1981年4月23日 蔵前国技館
スタン・ハンセン
1981年4月23日にIWGP構想のため封印

第2期[3]

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歴代 選手 防衛回数 獲得日付 獲得場所
(対戦相手・その他)
初代 高山善廣 7 2003年1月4日 東京ドーム
高阪剛
第2代 中邑真輔 0 2004年1月4日 東京ドーム
2004年1月5日にIWGPヘビー級王座と王座統一して封印

参考文献

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  1. ^ Royal Duncan & Gary Will (2006). Wrestling Title Histories (4th ed.). Archeus Communications. ISBN 0-9698161-5-4 
  2. ^ a b Tanabe. “N.W.F. Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2007年6月26日閲覧。
  3. ^ NWFヘビー級王座変遷”. 2005年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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タイトル
先代
世界ヘビー級王座
NWF世界ヘビー級王座
1970年 - 1981年
次代
IWGPヘビー級王座