李柏
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李柏 | |
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プロフィール | |
出生: | 1981年 |
出身地: | 台湾 |
職業: | 小説家 |
各種表記 | |
繁体字: | 李柏 |
簡体字: | 李柏 |
拼音: | Lǐ Bó |
和名表記: | り はく |
発音転記: | リー ボー |
李柏(り はく)は台湾の小説家。歴史小説、推理小説を執筆する。推理小説では本名の李柏青名義で作品を発表している。台湾推理作家協会会員。
来歴
[編集]- 2004年 - 短編「換帖」を第2回人狼城推理文学賞(現・台湾推理作家協会賞)に投稿。
- 2006年 - 短編「赤雲迷情」、「換帖」を皮切りに、5作品が相次いで台湾の推理小説誌『推理雑誌』に掲載される。
- 2007年 - 第1回浮文誌新人賞(浮文誌新人獎、日本の文芸雑誌『ファウスト』(講談社)が主催するファウスト賞の台湾版)で短編「紅花樓之謎」が佳作となる。
- 2008年 - 短編「空手而歸的賊」で浮文誌新人賞の第2回優秀賞を受賞。
2006年6月、『推理雑誌』に掲載の短編「赤雲迷情」でデビュー。翌年7月までに計6作品が同誌に掲載された。また、2007年、2008年と連続で浮文誌新人賞に入選し(第1回佳作、第2回優秀賞)、このうち前者は未発表だが、後者は他の入賞作品とともに尖端出版のWebサイトで公開された。第2回に入賞し後に単行本デビューした作家には他に小山羊がいる。2008年12月には初の単行本である歴史小説『滅蜀記』を刊行した。
2009年には台湾推理作家協会賞(第7回)の選考委員も務めた。また、第1回(2009年)台湾角川ライトノベル大賞(台灣角川輕小説大賞)にも作品を投稿している。
(新人賞の年はすべて最終結果の発表年)
疑難雑症事務所シリーズ
[編集]- 聖光中的真相
- 十二字批言
- 紅花楼之謎 - 第1回浮文誌新人賞佳作、未公開
- 空手而帰的賊 - 第2回浮文誌新人賞優秀賞
空手而歸的賊
[編集]第2回浮文誌新人賞優秀賞受賞作。疑難雑症事務所シリーズ(疑難雜症事務所系列)の第4作。シャーロック・ホームズ譚に倣った短編としては「紅花楼之謎」に続いて2作目。作者によると、論理的な推理の部分は比較的少なめで、その代りに冒険要素を入れたという[1]。
- あらすじ
- ある日、徐世彪の家に何者かが侵入した。家には万全なセキュリティ。そして、家の前は学校があり人通りが絶えない。そんな徐の家に、「賊」は白昼堂々侵入したのだ。しかし、金目のものに手をつけられた形跡はなく、唯一の異変は、徐の父親の骨壺が入った箱が開けられていたことだった。果たして、侵入者の目的は徐の父親を汚すことだったのか。なぜ「賊」は手ぶらで帰った(空手而帰)のか。
作品リスト
[編集]- 単行本
- 滅蜀記 (大地出版社、2008年12月、中国語繁体字)ISBN 9789867480972
- 橫走波瀾:劉備傳 (大地出版社、2012年8月、中国語繁体字)ISBN 9789866451546
- 親愛的你 (李柏青名義、尖端出版、2014年5月、中国語繁体字)ISBN 9789571054452
- 最後一班慢車 (李柏青名義、尖端出版、2014年12月、中国語繁体字)ISBN 9789571057606
- 最後一班慢車
- 赤雲迷情
- 聖光中的真相
- 十二字批言
- 紅花樓之謎
- 空手而歸的賊
- 一聲槍響
- 短編
- 赤雲迷情 (『推理雑誌』260号、2006年6月)
- 換帖 (『推理雑誌』261号、2006年7月号)
- 聖光中的真相 (『推理雑誌』263号、2006年9月号)
- 十二字批言 (『推理雑誌』264号、2006年10月号)
- 最後一班慢車 (『推理雑誌』266号、2006年12月号)
- 淡水河浮屍 (『推理雑誌』273号、2007年7月号)
- 空手而帰的賊 (2008年より尖端出版のWebサイトで公開中[2])
- 一聲槍響 (『台灣推理作家協會會訊2012』、台湾推理作家協会、2012年8月)
脚注
[編集]- ^ 愛聽秋墳鬼唱詩 - 作者本人のコメント
- ^ 尖端出版 2008年浮文誌新人獎
外部リンク
[編集]- 愛聽秋墳鬼唱詩 - 本人のブログ(中国語)