新生銀行カードローン レイク
新生銀行カードローン レイク(しんせいぎんこうカードローン レイク)は、株式会社新生銀行のカードローン商品。
概要
[編集]2008年に買収したGEコンシューマー・ファイナンス株式会社(2009年に新生フィナンシャルへ社名変更)が行っている消費者金融「レイク」について、2011年10月1日から「レイク」の商標や店舗網(自動契約機・ATM)・人員を譲受し、新生銀行(現在のSBI新生銀行)のカードローン商品として新規展開することを2011年6月22日に発表した。新生フィナンシャルの「レイク」では貸金業者として貸金業法の規制(総量規制など)を受けるが、銀行カードローンでは銀行法での貸付となるため総量規制の対象外となる。また、消費者金融業界に対するテレビCM出稿の規制を受けないなど営業の自由度が拡がる利点がある。なお、新生銀行がアプラスの保証で取り扱っていた当座貸越契約型の「新生銀行スマートカードローン」は新規申込を2011年9月13日で終了した。
消費者金融のブランドと融資事業を銀行が譲り受けるのは、日本においては楽天カード(旧:楽天クレジット←あおぞらカード)のマイワンをイーバンク銀行(現:楽天銀行)へ移管した先行事例があるが、店舗(自動契約コーナー)ごと譲渡するのは初となる。
同年10月1日付けで新生銀行社内に「コンシューマーファイナンス本部 レイク事業部」を設置し、新生フィナンシャルから事業譲受を受けて新規募集を開始した。
従来の「レイク」店舗(サラ金ビルやロードサイドにある自動契約機・レイクATM。譲渡時点で有人店舗は存在しない)は「XX自動契約コーナー」から「新生銀行 本店 レイクXX出張所」へ変更され、名目上、新生銀行の拠点が全都道府県に進出したことになった。なお、個人向け業務(住宅ローン等を含む)を統括する「リテールバンキング本部」とは並列した組織となっている[1]。
2018年4月以降、新規申込は停止されており、2019年11月28日に「新生銀行カードローン エル」に改称された。
カードの名称は「新生Lカード(SHINSEI L CARD)」であり、新生銀行のキャッシュカード(スカイブルー系)デザインに「L」の文字を全面に並べた独自のレイアウトとなっている。カード番号の形態は新生フィナンシャルを引き継ぎ、新生銀行の普通預金口座とは異なる7桁となっている。
新生フィナンシャル契約者の取り扱い
[編集]「新生銀行カードローン レイク」開始日以前に、新生フィナンシャルの「レイク」で契約した者は、「新生フィナンシャル カードローン」に商品名称が変更されて同社との契約が継続される形態となり、契約は新生銀行へは移管されない。また、新生フィナンシャルでは同ローンなどの既存契約者を対象とした消費者金融業と、「新生銀行カードローン エル」など銀行の個人向けローン商品の保証業務の二本柱で事業継続していくことになる。
自動契約機コーナー・ATMの取り扱い
[編集]自動契約機コーナーにある自動契約機での手続きと「レイクATM」は、現状、新生銀行カードローン エルの「新生Lカード」とレイクALSA、新生フィナンシャル カードローン(旧レイク)、新生フィナンシャルから引き継いだシンキ(NO LOAN)の取引のみ利用できる。形態上は銀行店舗(無人出張所)となっているが、レイクATMではLカードとNO LOANカード以外の取引(新生銀行キャッシュカードを含む)はできない。
「レイク」ブランドの再構成
[編集]2017年12月21日、新生銀行は無担保カードローンの事業戦略の見直しを発表した[2]。新生銀行本体で行う無担保カードローンを2015年に開始した「新生銀行スマートカードローン プラス」に一本化し、「新生銀行カードローン レイク」の新規契約は2018年3月末で終了した。また2018年4月より「新生フィナンシャル カードローン」の名称を「レイクALSA」に改めた。結果的に、2011年10月の「レイク」ブランド移行前の状態に復することになった。2019年11月に「新生銀行カードローン レイク」の名称を「新生銀行カードローン エル」に改称。2023年1月に「レイクALSA」の名称を「レイク」へ改称され、4年9ヶ月ぶりに元の名称に戻ることとなった。
ロゴマーク
[編集]黒文字の「新生銀行カードローン」に、緑の「L」と「エル」を組み合わせたデザイン。
新生銀行カードローン レイク時代のロゴは、前身(新生フィナンシャルおよび1998年まで存在したレイク(株式会社エル)から使われてきた緑の背景に白抜きの「レイク」を踏襲し、新生銀行のロゴタイプを上部に配した「新生銀行 レイク」と、横幅を広げて左端に4分の1程度の白地のスペースを設け、2行表記で「新生銀行 カードローン」のロゴマークを配置されたものの2パターンが存在した。 なお、「レイク」書体の角部分がわずかに丸みを帯びたものにマイナーチェンジされた。
CM
[編集]※太字は新生フィナンシャル時代のレイクから踏襲している人物・項目。
イメージキャラクター
[編集]起用期間 | メインキャラクター | サブキャラクター |
---|---|---|
2011年10月 - 2012年11月 | 山田優 | |
2012年11月 - 2015年1月 | 菜々緒 | |
2015年2月 - 2016年8月 | AKB48[注 1] | |
2016年9月 - 2018年3月 | 上地雄輔 朝比奈彩 |
|
2018年10月 - 2022年6月 | 滝藤賢一 筧美和子[注 2] |
|
2022年6月 - | 千鳥 |
2018年3月以前の提供番組
[編集]★印はレイクアルサに移行して、スポンサーを継続。
- 日本テレビ系列
- Going!Sports&News(隔日)★
- 日曜ドラマ(日本テレビ系列)★
- ダウンタウンDX(読売テレビ制作)
- テレビ朝日系列
- マツコ&有吉の怒り新党(現在は終了)
- 金曜★ロンドンハーツ
- 金曜ナイトドラマ
- 初めて○○やってみた(現在は終了)
- TBS系列
- フジテレビ系列
- とんねるずのみなさんのおかげでした(現在は終了)
- アウト×デラックス
- ダウンタウンなう★
- 土曜プレミアム★
- さんまのお笑い向上委員会★
- Mr.サンデー(フジテレビ・カンテレ共同制作)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 新生銀行組織図 (PDF)
- ^ 『新生銀行グループの無担保カードローン事業戦略の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)新生銀行、2017年12月21日 。2018年5月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 「新生銀行カードローン レイク」の10月1日開始について (PDF) 新生銀行プレスリリース 2011年9月30日
- 新生銀行本体での「レイク」ブランドによるカードローンサービスの開始について (PDF) 新生銀行・新生フィナンシャル共同プレスリリース 2011年6月22日
- 新生銀行カードローン レイク ご利用ガイド(2011年10月版)
- 新生フィナンシャル カードローン ご利用ガイド(2011年10月版)