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国鳥

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の非公式な国鳥であるキジ

国鳥(こくちょう)とは、を代表したり、象徴するである。

解説

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国鳥は、国家機関が選定する場合や、全国的な鳥類学術機関が選定する場合、特に選定されず歴史的に認知されている場合など、様々な例があり、国により国民の認知度にも差がある。

アジアではキジ科の鳥が国鳥となる例が多い。また、アフリカではツル目が、ヨーロッパではスズメ目の例が多い。中央アメリカではキヌバネドリ目が、南アメリカではコンドル類が多い。

国鳥は手厚く保護される場合もあるが、選考の決め手として、単に容姿分布のみならず、狩猟文化食文化なども含めた国民的な知名度・親近感が考慮されることも多い。たとえば、日本は(非公式ではあるが)国鳥であるキジ(雉)を狩猟している[1]。また、フランスの国鳥の鶏は家禽である。ほか、モーリシャスの国鳥のドードーは人間(つまりモーリシャス国民の先祖)の進出によって絶滅した鳥である。

各国の国鳥

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アジア

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国名 国鳥 備考
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン オジロワシ
アルメニアの旗 アルメニア コウノトリ
カンボジアの旗 カンボジア オニトキ
イラクの旗 イラク イワシャコ
インドの旗 インド インドクジャク
インドネシアの旗 インドネシア ジャワクマタカ
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン カワラバト
カザフスタンの旗 カザフスタン オジロワシ
キルギスの旗 キルギス オジロワシ
ジョージア (国)の旗 ジョージア オジロワシ
シンガポールの旗 シンガポール キゴシタイヨウチョウ
スリランカの旗 スリランカ セイロンヤケイ
タイ王国の旗 タイ シマハッカン
大韓民国の旗 大韓民国 カササギ 公式には定められていない[2]1964年韓国日報の国鳥公募で選ばれたもの[3]
タジキスタンの旗 タジキスタン シロハラサケイ
中華民国の旗 中華民国 ミカドキジ 非公式。
中華人民共和国の旗 中華人民共和国 キンケイタンチョウ いずれも非公式。
朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国 オオタカ [4]
トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン オジロワシ
トルコの旗 トルコ ワキアカツグミ
日本の旗 日本 キジ 非公式。1947年に民間団体の日本鳥学会が国鳥に選定した。
ネパールの旗 ネパール ニジキジ
パキスタンの旗 パキスタン イワシャコ
バングラデシュの旗 バングラデシュ シキチョウ
フィリピンの旗 フィリピン フィリピンワシ 1995年7月4日に制定[5]
ブータンの旗 ブータン ワタリガラス
ミャンマーの旗 ミャンマー ハイイロコクジャク 非公式[6]
モンゴルの旗 モンゴル オジロワシ

アフリカ

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国名 国鳥 備考
ウガンダの旗 ウガンダ ホオジロカンムリヅル
エリトリアの旗 エリトリア ホオジロエボシドリ
サントメ・プリンシペの旗 サントメ・プリンシペ ヨウムトビ
ザンビアの旗 ザンビア サンショクウミワシ
ジンバブエの旗 ジンバブエ サンショクウミワシ
ナイジェリアの旗 ナイジェリア カンムリヅル
ナミビアの旗 ナミビア ハジロアカハラヤブモズ
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ハゴロモヅル
南スーダンの旗 南スーダン サンショクウミワシ
モーリシャスの旗 モーリシャス ドードー 17世紀に絶滅している。

ヨーロッパ

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国名 国鳥 備考
アイスランドの旗 アイスランド シロハヤブサ
アイルランドの旗 アイルランド ミヤコドリ ミソサザイタゲリとする資料もある
アルバニアの旗 アルバニア イヌワシ
イギリスの旗 イギリス ヨーロッパコマドリ
イタリアの旗 イタリア イタリアスズメ
 ウクライナ ヨーロッパコマドリ
 エストニア ツバメ
 オーストリア ツバメ
オランダの旗 オランダ オグロシギ 法的に定められてはいないが、インターネット投票では一番の人気を得た[7]
ギリシャの旗 ギリシャ コキンメフクロウ
クロアチアの旗 クロアチア サヨナキドリ
 スウェーデン クロウタドリ
スペインの旗 スペイン イベリアカタシロワシ 法的に定められてはいない
 デンマーク コブハクチョウ
ドイツの旗 ドイツ シュバシコウ
 ノルウェー ムナジロカワガラス
 ハンガリー ノガン
フランスの旗 フランス ニワトリ(雄鶏) 法的に定められてはいない[8]
 フィンランド オオハクチョウ
フェロー諸島の旗 フェロー諸島 ノガン ミヤコドリとする資料もある
 ベラルーシ シュバシコウ
ベルギーの旗 ベルギー チョウゲンボウ
ポーランドの旗 ポーランド シュバシコウ  オジロワシ とする資料もある
ポルトガルの旗 ポルトガル ニワトリ(雄鶏)
マルタの旗 マルタ イソヒヨドリ
モルドバの旗 モルドバ クロハゲワシ
 ラトビア タイリクハクセキレイ
 リトアニア シュバシコウ
 ルーマニア モモイロペリカン 法的に定められてはいない
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク キクイタダキ
ロシアの旗 ロシア ゴシキヒワ コハクチョウとする資料もある

北アメリカ・中央アメリカ

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国名 国鳥 備考
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ハクトウワシ[9] 2024年12月時点でまだ非公式[10]
 キューバ キューバキヌバネドリ
グアテマラの旗 グアテマラ ケツァール
コスタリカの旗 コスタリカ バフムジツグミ
ジャマイカの旗 ジャマイカ フキナガシハチドリ
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 ヤシドリ
ドミニカ国の旗 ドミニカ国 ミカドボウシインコ
トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ ハチドリ
ニカラグアの旗 ニカラグア アオマユハチクイモドキ
ハイチの旗 ハイチ ヒスパニオラキヌバネドリ
パナマの旗 パナマ オウギワシ
バハマの旗 バハマ フラミンゴ
メキシコの旗 メキシコ カラカラ

南アメリカ

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国名 国鳥 備考
アルゼンチンの旗 アルゼンチン セアカカマドドリ
ウルグアイの旗 ウルグアイ ナンベイタゲリ
エクアドルの旗 エクアドル アンデスコンドル
ガイアナの旗 ガイアナ ツメバケイ
グレナダの旗 グレナダ グレナダバト
 コロンビア アンデスコンドル
 チリ コンドル
パラグアイの旗 パラグアイ ハゲノドスズドリ
ブラジルの旗 ブラジル ナンベイコマツグミ 2002年に指定[11]
ベネズエラの旗 ベネズエラ ツリスドリ
ペルーの旗 ペルー アンデスイワドリ

オセアニア

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国名 国鳥 備考
オーストラリアの旗 オーストラリア コトドリ
キリバスの旗 キリバス グンカンドリ
ニューカレドニアの旗 ニューカレドニア カグー
ニュージーランドの旗 ニュージーランド キーウィ 法的に定められてはいない。
パプアニューギニアの旗 パプアニューギニア ゴクラクチョウ
パラオの旗 パラオ ホリイヒメアオバト [12]

脚注

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  1. ^ 狩猟制度の概要”. 環境省. 2012年4月4日閲覧。
  2. ^ 黒田勝弘【外信コラム】ソウルからヨボセヨ カササギ追放?」MSN産経ニュース(産経新聞)、2009年1月3日付、2009年12月10日閲覧。
  3. ^ ソウルのシンボル(日本語) Seoul, 2002 FIFA World Cup、2009年12月10日閲覧。
  4. ^ Naenara-朝鮮民主主義人民共和国の国鳥(日本語) 、2017年5月9日閲覧。
  5. ^ Proclamation No. 615, s. 1995” (英語). フィリピン政府. 2018年8月25日閲覧。
  6. ^ Myanmar's peacock: a national symbol dying off in the wild” (英語). Phys.org. 2018年8月25日閲覧。
  7. ^ National Bird of The Netherlands”. True Nature Foundation. 2017年8月20日閲覧。
  8. ^ フランス共和国を表すシンボル(日本語) 在日フランス大使館、2010年1月2日閲覧。
  9. ^ シンボル(日本語) 在日米国大使館、2009年12月10日閲覧。
  10. ^ “Bill to officially make bald eagle national bird heads to Biden’s des”. Nexstar Media Inc.. (2024年12月16日). https://thehill.com/homenews/house/5042886-bald-eagle-national-bird-house-bill/ 2024年12月17日閲覧。 
  11. ^ National Symbols”. 駐米ブラジル大使館. 2017年8月20日閲覧。
  12. ^ Minahan, James (2009). The Complete Guide to National Symbols and Emblems [2 Volumes]. Santa Barbara: ABC-CLIO. p. 146. ISBN 9780313344978. https://books.google.com/books?id=jfrWCQAAQBAJ&q=national+bird+of+palau&pg=PA147 

関連項目

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