【Clean-Spam-Link-Tweet】「bnc.lt」リンクなどのスパム消す拡張機能
この記事では、PCウェブサイト版「X(旧Twitter)」で、バズったリプライに湧いている「bnc.lt
」などのリンクが含まれたスパム・アフィリンク系ツイートや、インプレ稼ぎのBlueユーザーなどをブロック・あるいは非表示に消すChrome拡張機能「Clean-Spam-Link-Tweet」について書きます。
PCウェブサイト版「X(旧Twitter)」に湧く以下のようなリプライ(返信)をブロック・あるいは非表示にできる拡張機能です。そもそもなかったかのように非表示にできます。
- 「
bnc.lt
」などのスパムやアフィリンクが含まれたツイート - 絵文字だけのインプレ稼ぎリプライ
- アラビア文字やデーヴァーナーガリー文字のリプライやユーザー
- Blueユーザー
- 〇文字以下のBlueユーザー
バージョン1.8.4(2024年01月09日)から、ワンクリック報告&ミュート・ブロック機能も実装されました。オンにすると専用のボタンがツイートに追加され、クリックすると、自動的にそのユーザーを「X(旧Twitter)」標準の方法でスパム報告してくれます。
Blueユーザーの収益化プログラムが始まった2023年8月頃からは廃れたのか、あんまり見なくなりましたが、それ以前は、ツイートに対する返信内容としてはまともなんだけど、全く関係ないリンクを添付しているツイートが結構ありました。
リンクテキストには、「bnc.lt
」と書かれています。クリックしてみても、よく分からない変な記事です。調べてみると、アフィリエイトやスパム系関連だそうです。
定型文な誘い文句であれば、そのキーワードを「X(旧Twitter)」公式のミュート機能に追加すれば、今後見ることはなくなります。厄介なことにリプライの内容自体は、真っ当なことを言っていて、ツイートごとで異なるので、ピンポイントでミュートしにくいです。
多分、文章は別の方の引用ツイートなどから、コピペしているんだと思います。文字はパクるし、スパムリンクを貼るしで最悪です。「bnc.lt
」というテキスト自体をミュートに登録してみましたが、消せませんでした。
どうしたものかと検索していたら、本拡張機能を見つけました。導入して有効にするだけで、スパム系ツイートを一掃できました。本拡張機能は、以下のサイトから、リストをお借りしているようです。かなりの数が登録されています。
「bnc.lt
」だけでなく、他のアフィリエイト目的のリンク等もブロックしてくれます。「amazon.co.jp
」や、アラビア文字だけのリプライ、インプレ稼ぎ…といったリプライを消す機能も用意されています。
本記事は、拡張機能を導入できるPCブラウザ向けです。スマホやタブレットのアプリ版ではできません。拡張機能を導入できるブラウザアプリ(例:Kiwi Browser)などを導入して、ブラウザ版でアクセスすると動作します。
リリース元:kawa-nobu(X、GitHub、ブログ、寄付)
記事執筆時のバージョン:1.9.6(2024年05月30日)
インストール方法
Chromeウェブストアからインストールできます。
「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
拡張機能のオーバーフローメニュー内に、拡張機能ボタンが追加されればOKです。
使い方
「X(旧Twitter)」にアクセスします。開いたら、拡張機能メニュー内にある「Clean-Spam-Link-Tweet」アイコンをクリックします。初回は「設定を構築するため、Twitterを開くか再読み込みをしてください」と表示されるので、「OK」をクリックします。
「X(旧Twitter)」ページをリロードします。ダイアログが表示されて、初期設定構築が完了します。「OK」をクリックします。
「bnc.lt」が貼られたスパムツイートの非表示
本拡張機能が正常に動作するか確かめるため、実際に「bnc.lt
」のリンクが添付されたツイートページにアクセスします。
収益化プログラムが開始された2023年8月頃以降は、悪質インプレ稼ぎリプが主流になっていて、従来の「bnc.lt
」リンクをあまり見なくなりましたが、今でも「bnc.lt filter:links until:2023-07-01」といった感じで指定するとヒットします。
bnc.lt filter:links until:2023-07-01
開けたら、インストールした「Clean-Spam-Link-Tweet」拡張機能アイコンをクリックします。
ポップアップが表示されます。「有効」にトグルがオンになっていればOKです。なっていない場合は、オンにします。
設定を変更したら、その都度ダイアログが表示されます。「OK」をクリックします。
その都度ページをリロードする必要があります。ツールバー内の更新ボタンやF5キーを押して再読み込みします。
適用後は、「bnc.lt
」などのリンクが暗くなり、中央に「スパムを検出!」と表示されます。
クリックしても、ツイートの詳細ページが開くだけで、リンクは開きません。うっかり押し間違えて開く心配がなくなります。
ヒットツイート非表示
ただ単に「有効」にしただけだと、リンク自体は表示されます。クリックできなくなるだけです。そもそもそういったスパムツイートを消したい場合は、「設定」→「ヒットツイート非表示」をオンにします。
「OK」をクリックします。本機能は、「X(旧Twitter)」が重たくなる可能性があるようです。それでもいい方だけオンにしましょう。
「bnc.lt
」などのリンクが含まれたスパムツイート自体が丸ごと消えます。元々なかったかのようになります。文字として「bnc.lt
」を書き込んでいる方のツイートは表示されます。
Amazonリンク阻止
「Amazonリンク阻止」をオンにすると、「amazon.co.jp
」などのAmazonリンクが添付されたツイートも、本拡張機能のブロック対象にしてくれます。
Amazonのリンクを貼っているツイートが気に食わない場合は、オンにするといいかもしれません。ただし、「amazon.co.jp
」のリンクを一括でブロックするので、その点は注意です。
インプレ稼ぎ非表示
「インプレ稼ぎ非表示」内にある「インプレ稼ぎアカウント非表示」をオンにすると、インプレ稼ぎユーザーを非表示にできます。「インプレフィルタ」と呼ばれる本拡張機能の利用者たちが送信した独自リストに登録されているユーザーが非表示対象です。
「インプレフィルタ」に情報を提供したい場合、本拡張機能の設定→「報告・ブロックorミュート」内にある「開発者へ情報提供」をオンにします。
本拡張機能のワンクリック報告機能などを利用した際、目には見えないけど自動的に開発者へ情報を提供します。集められた情報をもとに、開発者が独自のフィルタを作成→拡張機能に適用しているようです。
アラビア文字リプ・ユーザー非表示
アラビア文字だけのリプライも非表示にできます。バズった日本語のツイートにリプライしているアラビア文字は、ほぼ…というか全てインプレ稼ぎ・スパムだと思います。
最初は非表示にできませんでしたが、ダメ元で作者様に質問したところ、バージョン1.8(2023年10月10日公開)から、実装していただきました。
「インプレ稼ぎ非表示」をクリックして展開します。その中にある「アラビア文字リプ非表示」をオンにすると、アラビア文字だけのリプライを非表示にできます。
「アラビア文字ユーザー対象」をオンにすることで、アラビア文字のユーザーも消せます。アラビア文字のインプレ稼ぎユーザーが、パクって日本語でリプライしている場合に便利です。両方オンがいいかなと思います。
Blue悪質リプライ非表示
「Blue悪質リプライ非表示」をオンにすることで、選択した項目の対象リプライをまとめて非表示にできます。ここの設定次第で、一気にインプレ稼ぎユーザーを非表示にできます。
「Blue悪質リプライ非表示」をオンにして、「Blue非表示モード」で選択します。
以下の3つの中から選択できます。
Blueマーク付を文字数で非表示
文字数で非表示を選択した場合、「Blue非表示対象文字数」で文字数を設定します。
例えば、10文字で「Blueマーク付を文字数で非表示」にした場合、10文字以下のBlueユーザーのリプライを全て非表示にします。「」とか「wwww
」といったインプレ稼ぎのためだけのリプライを一掃できます。
逆に10文字以上だと、Blueユーザーでも非表示にしません。かなり一掃したい場合は、20文字、30文字…といった感じで対象文字数を大きくするといいかなと思います。その分、インプレ稼ぎじゃないリプを消してしまうリスクも増えます。
全ユーザーを文字数で非表示
「全ユーザーを文字数で非表示」にすることで、Blueユーザーじゃなくても、対象の文字数以下であれば消すようにします。
Blueマーク付を全て非表示
「Blueマーク付を全て非表示」にすると、「Blue非表示対象文字数」で設定した文字数に関わらず、Blueユーザーのリプライを全て非表示にします。
「善良なBlueユーザーもいるかもしれないけど、あまりにインプレ稼ぎ(収益目的)のBlueユーザーが多すぎるから、もう一括で全部非表示にしたい!青バッジ撲滅!」みたいな方におすすめです。
僕はこのモードにしています。たまにうち漏れる時もありますが、ほとんどBlueユーザーが消えて、インプレ稼ぎが一掃されます。
元ツイBlueアカウント除外
「Blue悪質リプライ非表示」でBlueユーザーを消すようにしている場合、「元ツイBlueアカウント除外」をオンにしないと、ツイート主がBlueユーザーで、自身のツイートに続きの情報などをリプライしている場合に消えてしまうので注意です。
よくあるパターンが漫画ツイートかなと思います。「1/4
」といった感じで画像をツイートされていて、リプライに「2/4
」、「3/4
」といった次のページの漫画を貼っている時があります。
もし「元ツイBlueアカウント除外」をオフにしていると、リプライにあるツイート主の漫画ツイートが、インプレ稼ぎと判定されて消えてしまう可能性があります。オンにすることで、拡張機能の文字数や非表示モードに関わらず、元ツイは除外してくれます。
報告・ブロックorミュート
「インプレ稼ぎ非表示」や「Blue悪質リプライ非表示」機能などでうち漏らしたツイートをワンクリックで報告できます。報告とセットでミュート、あるいはブロックもできます。
利用する場合、「報告・ブロックorミュート」をクリックして展開します。「報告」をオンにします。
「報告後の動作・報告ボタンの機能割り当て」で、報告とセットで実行する操作を設定できます。報告だけして何もしたくない場合は「何もしない」、ミュートしたい場合は「ミュート」を選択します。
「報告モード」で、何の項目で報告するか設定できます。デフォルトではスパムになっていますが、ヘイト、暴力的発言、センシティブなメディアなどにも変えられます。
設定できたらページをリロードします。ツイートのボタンに新しく報告ボタンが表示されます。ブックマークや共有ボタンの隣にあります。
クリックすると、操作を実行します。ボタンを押してからは変更できないので、「スパム」を選択したなら、スパムツイートに該当するユーザーだけを報告するようにしましょう。
実際に利用してみた動画を貼っておきます。「報告実行前の確認」をオンにすることで、ボタンを押した後、ダイアログが挿入され、誤操作を防げます。多少リスクがあってもいいからワンクリックで実行したい場合はオフにします。
「報告はちょっと誤操作の心配もあって怖いな~。報告しすぎの制限で自分に飛び火くるのも嫌だな~。だけど開発者に情報提供とワンクリックミュートは使いたいな~」みたいな方は、「報告」はオフにします。
「報告」をオフにすると、「報告後の動作・報告ボタンの機能割り当て」で「ワンクリックミュート」、「ワンクリックブロック」を選択できるようになります。情報提供だけしたい方は「開発者へ情報提供のみ」を選択します。
「ワンクリックミュート」にした場合、報告ボタン自体は表示されます。クリックするとスパム報告はせずに、ミュートだけしてくれます。いちいち三点ボタン(もっと見る)→「〇〇さんをミュート」の手間が省けます。
感想
以上、PCウェブサイト版「X(旧Twitter)」で、リプ内容と関係ない「bnc.lt
」リンクなどを含んだスパム・アフィリエイト系リプライ、広告収益を目的としたインプレゾンビなどを、非表示にできるChrome拡張機能「Clean-Spam-Link-Tweet」についてでした。
個人的には、本拡張機能と「Twitter UI Customizer」を導入することで、かなり快適になると思います。